2010年 12月 21日
アルブレヒト・デューラー版画・素描展@国立西洋美術館
私にとってデューラーは、とても思い出深い版画家です。
高校時代の世界史の先生が、美術史専攻だったので、授業で、いろいろな美術品を紹介してくれたんです。授業が終わった後も、美術が大好きな友達数人と、社会科準備室で先生を囲んで、キャアキャア言ってました(笑)。先生も、怪しい画集や怪しいマンガを、惜し気もなく貸してくれました(^^;
その先生が、授業で紹介した一つに、デューラーの「メランコリア」がありました。
当時主流だった医学の「四大液説」・・・・・人間は、多血質、胆汁質、粘液質、憂鬱質に分けられるという説で、憂鬱質を表していると言われているこの作品。
魔方陣だの砂時計だのが意味深に描かれていて、この版画の意味するところは、いまだに議論が絶えないのです。そのミステリアスなところが、この版画の魅力なのかも。
今回、初めて発見したのは、版画に描かれた不思議なマーク。
鳥居のような記号の中に「D」が描かかれているマークですが、これは、「DURER」のサインなんでしょうね。版画の中の石や箱に刻まれていたり、壁掛けみたいに立て掛けてあったり。
中には、このマークが見当たらない絵もありましたが、単に私が見つけられなかっただけかも(^^;
面白かったのは、エラスムスの肖像画。
哲学者エラスムスさんは、売れっ子画家のデューラーに、自分を描いて欲しくとしょうがなかったのだが、いざ時画像が届いてみると
「あんまし似てねぇ・・・・・」と、がっかりしたとか(^^;
私が行った日は、上野の駅ナカ「エキュート(ecute)」のオープンだったみたい。せっかくなので、パスタ屋さんに入りましたました(^^)