2011年 03月 23日
東日本大震災 帰宅難民顛末記:その4「紅茶一杯でネバってみるが」
どんだけ大きな地震だったっての??
しかも、母親が小学校に避難。
ここより震源地に近いから、揺れは大きかったんだろう。
家は無事なのかな・・・・・。
母親は大丈夫だと言ったけど、声を聞いたわけではないから、なんだか心配・・・・・。
ぼちぼち寒くなってきた。
いつまでも外にいたくないな、と思ってきた。
見たところ、建物が目立って損傷したりしているわけじゃなさそうだ。
とりあえず、暖かい場所に行きたいと思い、日比谷シャンテに戻ることにした。
座ってゆっくりしたいので、二階にある喫茶店へ。
店員さんが、申し訳なさそうに一番奥のテーブルに通案内したのだが、私は知っていた。
・・・・・ここの喫茶店、一番奥でも、エスカレーターに最も近い(笑)。
外の空間とは、植木で遮っているだけ。植木の間を抜ければすぐに避難できる。
私は、席に着いてから、こっそり植木鉢の空間を広げておいた(^^;
店員さんが、オーダーした紅茶を運んできた。
私は、何かあるか分からないので、会計を済ませておいて良いか申し出ると、快く受けてくださった。
・・・・・さて、紅茶一杯で、どこまでネバろうか(笑)。
この様子だと、いつ帰れるか分からない。
あの大きな地震だと、線路の点検なんかもあるから、電車は今日中に動かないだろう。
私が使っている東武伊勢崎線は、震源地に近いからなおさら。
携帯の電池も、いつまで保つか心配だ。
私は、家族に
「電車が動かないかもしれないから、今日は帰れないかも。日比谷シャンテにいます。なるべくじっとしているつもり。携帯の電池が切れるとヤバイから、自分が連絡するときだけ電源入れます。お茶しているから心配しないでね」
とメール(やっぱりなかなか送信できなかったけど)。
そして、私は携帯の電源を切った。
(つづく)
東日本大震災 帰宅難民顛末記:その1「その瞬間、日比谷シャンテの地下1階で」
東日本大震災 帰宅難民顛末記:その2「何もわからず放心状態になり」
東日本大震災 帰宅難民顛末記:その3「映画は上映中止に」