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「日本辺境論」 内田樹 著 新潮社

前書きで
「「辺境性」の観点から日本人を論じているのは、丸山眞男や沢庵禅師や養老孟司が既にやっているんで、この本は、その「どぶさらい」みたいなもの」
と書いてあるのが、いかにも内田先生っぽいです(笑)。
「日本辺境論」 内田樹「日本辺境論」 内田樹
日本人に「辺境性がある」とは、自分の価値観ではなく、常に外部の価値観を良しと考えてきたためです。

私の高校の日本史の先生も、「日本人は、自分達の価値観で日本を見たことは無い。古くは中国の価値観を、戦後はアメリカの価値観を」と言っていました。

だって「日本(ひのもと)」っていう国名だって、「中国から見て東(日出ずる国)」という意味なんですよ!
アメリカが「北部メキシコと」名乗るようなものなんです(^^;
日本語の文字だって、中国から来た漢字が「真名(本物)」で、日本でできた文字が「仮名」なんてねぇ・・・・・。

自分たちを1番だと思っていないから、「お手本」目指して頑張るのは得意なんです。
日本人が新しモノ好きで次々変化するのは、お手本にするモノが変わるから。
常に変化するけど「変化の仕方は変わっていない」そうです。

私、お隣の韓国の歴史を見ていて驚いたことがあります。
服装や髪型が、古代からほとんど変わっていないから!
日本なんて、古代から江戸時代までに、何度もガラガラ変わっているんです。
韓国の「変わらなさ」に対してスゴく違和感がありましたけど、コロコロ変わる日本の方が、実は特殊なんですね(^^;

自分達が一番!だと思っていないから、変幻自在に形を変えるというのは、至るところで発揮されます。もちろん、外交でも。
聖徳太子も「田舎モンだから知らなかった」とかバカなフリして、ちゃっかり国益を取ろうとしたりね(^^;
国際ニュースで、日本が右往左往しているように見えるのは、バカなフリして、何かを狙っている深謀遠慮があるからなんでしょうか(^^;;;

良い悪いではなく、これが日本人なんだから、それで良いじゃん、ということらしいです。
私もそう思います。
変えようったって、今さら変わらないしね(^^;
Commented by oomimi_usako at 2011-05-17 22:18
いや~、DNAってすごいですね(^^;)
Commented by june_h at 2011-05-19 12:33
>usakoさま
これでなんとかなってきたから、ずっと続いてきちゃったんでしょうね(^^;
自分も日本人ですけど、やっぱり日本人って、何考えてるかわからないとよく思います(^^;;;
by june_h | 2011-05-17 18:29 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)