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「現役力 自分を知ることからすべては始まる」 工藤公康 著 PHP研究所

プロ野球の選手生命は、平均9年。
その中で、著者の工藤公康選手は、1982年に19歳で西武に入団し、48歳の現在も、現役を続けています。
私が小学生のときから活躍しているわけです。実に30年近く!脅威的!!
「現役力 自分を知ることからすべては始まる」工藤公康「現役力 自分を知ることからすべては始まる」工藤公康
工藤選手の転機は、29歳のとき。
怪我をして、筑波大学の教授を訪ね、「工藤さんが望むなら、40歳でも現役でいられる身体作りをお手伝いします」と言われたことがきっかけで、自分の身体やトレーニング方法を見直すようになったそうです。

工藤選手は、とにかく「自分を知り、自分で考え、常に?の気持ちを持つこと」が大事なのだと言います。
自分を知らなければ、どうしてよいのか分かりませんし、監督やコーチの言われるがままにやっていても、自分に合わない方法であれば、伸びないからです。

そして、謙虚さを持つこと。
ヘタなプライドが邪魔をして、学ぼうとしないせいで、実力が発揮できない選手は、もったいないと言います。
どの選手も、自分が全盛のときのイメージを捨て切れず、成績が落ち始めても、それを自分でなかなか受け入れられないのです。
工藤選手は、日頃の言動や態度から、長く残る選手とそうでない選手がわかるようになったそうです。

現役引退後は、監督になりたいか?というと、答えはノー。監督は、経営者サイドから選手を守ったりなんだりして、面倒なことが多いからだとか(^^;
まず、大学に入って理論を勉強してから、選手での経験とノウハウを生かして、3軍のコーチになり、1軍に上げる選手を増やしていく方が、やりがいがありそうだと語っています。

工藤選手の身体能力と努力あってこそ、ここまで現役を続けられているのだと思いますが、50歳近くの選手が活躍できるわけですから、日本球界の「のびしろ」は、まだまだありそうですね!
若い選手が、理論とトレーニング方法を学べば、球界全体のボトムアップにつながるかしら!?

読んでいて面白かったですが、「最近の若い選手は・・・・・」みたいなグチとか「うちのカミさんは素晴らしい」とか、抽象的な話が多かったので、もう少し具体例が欲しかったです(笑)。
by june_h | 2011-06-18 10:33 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)