2011年 07月 03日
「Twitterの神々 テレビ・新聞の時代は終わった」 田原総一朗 著 講談社
私も昨年あたりからツイッターを始めましたが、特に興味を持ったのは、東日本大震災が起きてから。
テレビや新聞のマスコミより、情報が速くて、多様性があって。疑問に思えば、すぐに調べられるので、本当に助かりました。
新聞は、大正時代の関東大震災がきっかけで普及したと言われますが、インターネットとツイッターの有用性が広まったのは、東日本大震災だったのは間違いないと思います。
この対談集は、震災前のものなのですが、震災後の現象をいろいろ考えると、うなずけることが多いのです。
しかし、こうした流れに、既得権を持っている業界が大きな危機感を持っていることは確かです。
テレビや新聞などのマスメディアは、昨今の不景気とインターネットの台頭で、広告収入が激減。
震災のデマメールの発端は、ツイッターが原因だというネガティブキャンペーン的なニュースをたくさん目にしましたが、ウラ事情がわかっているとシラけるばかり(^^;
堀江貴文さんと、ジャーナリストの上杉隆さんからの話で共通するのは「寡占は儲かる」ということ。
参入企業が少なければ、当然、1社あたりの儲けが増えます。
なぜ、日本のテレビがCS放送による多チャンネル化ではなく「地デジ」を選んだのかというと、チャンネル数が増えることで、1社あたりの広告収入が減ってしまうことを防ぎたかったから。「電波の寡占」です。
そして、「記者クラブ」は、「情報を寡占」することで、政治家と記者が共に利益を得るような構造になっています。
しかし、ネットやツイッターによって、マスメディアを介さずにユーザー同士がつながり、情報を交換できるようになったので、マスメディアの独占・寡占が崩れてしまうのです。
あと、私が気になっているのは、テレビも新聞もいくつもあるのに、「切り口が皆同じ」ということ。
野田秀樹が雑誌『演劇ぶっく』のインタビューでも
「みんな、危険だ危険だって言ってるけど、みんな言ってることが同じ。だったら一つでいいじゃんって思う」
って、言ってたっけ(^^;
正直「つまらない」んです。
だって、私が小さいときから、同じ事件には同じシナリオの記事。最後まで読まなくても結論がわかっちゃう。欲しいのは、いろんな切り口と分析なのに・・・・・。
その点、ネットは、賛成も反対も、いろんな意見・切り口があって面白い。
この本の対談者も、いろんな情報と切り口を持っている人ばかりなので、面白いのです。
マスコミがこうなったのは、いろんな批判を受けて「当たり障り無いもの」に落ち着いたせいかもしれませんが、メディアジャーナリストの津田大介さんは
「メディアが偏向して何が悪いんだ。本当の公正中立なんてあり得ないし」
とおっしゃっていて、私も同感です。
だって、誰でも思いつくようなことしか書いてなかったら、わざわざ読むこともないもん(^^;
マスコミは、ネットのせいで自分達が割を食っているって思っているかもしれないけど、自分で自分の首を絞めている部分もあります。
でも、ネットもまだまだ問題点が。
私が一番欲しいのは、一つの現象に対していろんな意見を総覧できる情報ポータル。
今のところ、自力で探して、RSSやツイッターのフォローを増やしていくしか無いのかなー。
もっと効率的に見られないかしら・・・・・。
田原総一朗さんは、2ちゃんねるで叩かれて、ネットは怖いと思ってらしたそうですが、ツイッターでは、好意的な反応がたくさん返って嬉しかったそうです。私もフォローしましたよん(^^)
確かに、ネットやツイッターだけだと、まだ不安ですよね。
でも、そのうちそれもなくなるかもしれません。
私もまだまだ不勉強なので、ツイッターの便利な使い方模索中です。
フォローするなら、上杉隆さんのほうが面白いかもです。
原発に限らず、マスコミの裏情報満載!?
juneさんはじめ、いろいろな方々が使われているのを
良く良く注意深く拝見しているのですけれどね・・・。さぁて!
この私は、いつまでツイッターをしないで居られるでしょうか!!乞うご期待、でございますよ~。
ツイッターは、まとまった情報を得るには不向きですので、必要なければ無理に使うこともないかと思います。
でも、例えば、玉三郎さんがツイッターをお使いになったら、usakoさまは始められるかもしれませんね(^^)
玉三郎さんが「新橋演舞場なう」とか、つぶやいたのを想像してみると面白いけど・・・・・それは、あまりなさそうですね(^^;