2011年 11月 10日
「心臓に毛が生えている理由」 米原万里 著 角川書店
一話が短いし、異文化の話が多いし、私の興味のツボに「どストライク」だし。
今年は、旅行が多いので、結構読んでいます。
小さい時にチェコへ行って、ロシア語学校で学び、いろいろな国籍やバックグラウンドを持つ友達と過ごしていた米原さん。
エッセイを読んでいると、ずっと、言葉の違いやアイデンティティについて悩み、向き合って来たことがよくわかります。
米原さんは、「教養」と好奇心を武器に、こうした悩みに向き合って来られたという印象。
教養は、戦うために身に付けたのではなく、心から感動して、どんどん進んでいったら、いつの間にか「山」になっていた、みたいな(^^;
ロシアの大統領や高官から名指しで指名される一流の通訳者だった米原さんは、世界各国の一流の政治家や起業家、文化人と交流。
お茶会で、ふと咲いている花に目を留めて歌を詠んだり、詩を口ずさんだりするなんてステキ(≧ω≦)
でも、ロシアで日本の茶道の茶会が開かれた時のエピソードには苦笑。
日本人のロシア語通訳者は、誰も引き受けなかったそうな。理由は「お茶の先生達があまりにもワガママ」だったから(^^;
この本を読んで、茶道をやっている友達に二人ばかり聞いてみましたが、二人共
「・・・・・」。
やっぱりそうなの!?