2011年 12月 11日
「「開運!なんでも鑑定団」の十五年」 中島誠之助 著 平凡社
骨董品の値段は、売る人買う人によって変わるので、「オープン・ザ・プライス!」で、値段を明らかにすることなんてありえません(^^;
また、本物か偽物かを断定することもないのです。
中島さんは、番組では、非常に明確に答えていらっしゃいますが、実際の取引では、値段は最後まで明らかにしないし、本物か偽物かを鑑定することもしないそうです。
同業者に批判されるリスクもあるのに、なぜ彼が番組の鑑定師を引き受けたのかというと、頭打ちの感のあった古美術の世界で、新しいことをやってみたかったということと。
それから、番組に出演が決まる1年前、信号待ちをしている時「お前は有名になる」という「啓示」を受けたらしい(^^;
中島さんは、知識と経験から鋭い「勘」を磨かれてきたのですね。
真贋がすぐにわかるということは、良いことばかりではないそうで。
時には、嘘をつかなくてはいけないので、つらいこともあるんだとか。私だったら、たとえ偽物でも、よくわからないから「キレイだねぇ(^^)」で終わるだけだと思うのですが・・・・・。
値打ちというものはモノにはなくて、人の心にあるのだ
本当にそう思います。