2011年 12月 26日
「健康って?」 よしもとばなな 著 幻冬舎

ばななさんの夫の田畑浩良さんは、ロルフィングのロルファーさんなんですね!
お子さんの喘息のケアには、ホメオパシーも使っていらっしゃるとか。この本でもクラシカルホメオパスの勢籏孝代さんと対談しています。
4人とも、日々、人間の体と向き合っていることから、含蓄のある言葉に溢れています。
チネイザンの大内雅弘さんの
「歪みとか絶望とか病とかっていうものを含んでない健康って弱いし魅力がないですよね」
って、わかるような気がします。
療法家になる人って、小さい時は病弱だった人って多いですよね。
病気を克服するために心身と向き合い、試行錯誤して、健康を手に入れた人と、風邪一つひかずに生きてきた人とでは、やっぱり何か違う気がします。
ホメオパスの勢籏孝代さんが言う
「言葉とかはみんなある程度しつけられているんですけど、体の動きは抑えられない」
というのも、よくわかります。
ホメオパシーでの診断は、そういうちょっとしたクセが、レメディ選択の手掛かりなることも多いです。
あと、その人が話す内容そのものよりも、「思考のクセ」が大事。
そして、最後は、ばななさんの旦那さんの田畑浩良さん。
「健康は目標というより過程」
という言葉も、なるほどなぁと思います。
人の心身は、日々移り変わっていくものだから
「健康になった!ゴールだ!」
ってわけにはいかないと思うのです。
ばななさんも
「うちの父(吉本隆明)も途中だと思っていることが大事だって言ってました。人間から希望という文字をとったら大変だ。明日はあるって思って最後までいかないとって」
ってね(^^)
この本の後半は、ある女性の乳癌体験記だったのですが、文字がちっちゃいので、割愛させていただきました(^^;


