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【オーストリア・ドイツ映画】ピアノマニア【ドイツ人ピアノ調律師のドキュメンタリー映画】

この映画の主人公シュテファンは、ピアノメーカー「スタインウェイ」の調律師。

スタインウェイのピアノって、イイですよね(*^_^*)
鍵盤の手触りが温かくって。
あまり弾く機会はないけど、こうやって映画で職人さんの仕事ぶりを見ると、ますますステキです♪

ピアノの調律は、ピアニストの演奏を最高のものにするための、非常に重要な作業。
ピアノ自体の最善の音を引き出さなくてはならないのはもちろん、それぞれの会場の音響、そして、ピアニストの好みに合わせて、微妙に調節しなければなりません。

シュテファンは、自作の音響板をピアノに取り付けたり、技術的にも時間的にもギリギリまで調整します。

特に、フランス人ピアニストのピエールは、音に対する注文が細かいので、呼び付けられるたびにドキドキ。
ちょうど、バッハの曲を録音するのにピアノを調律していて、ピエールから「チェンバロっぽく」というリクエストがあり・・・・・なかなか難しいこと言うのねぇ(^^;

昔、一度だけチェンバロでバッハを弾かせてもらったことを思い出しました。
私の知り合いが3歳の誕生日にご両親からプレゼントされたという本物のチェンバロ(ご両親は音楽家!)。ご自宅にお邪魔して、2声のインヴェンションの一つを弾かせてもらって、
「これがバッハの時代の音なんだ!」
って感動しましたね。

もとい、シュテファンの仕事は、第一線で活躍するピアニストのだけかと思ったら、韓国人コメディアンのピアノを使ったコントのためのネタ出しを手伝ったり。
仕事が満足にいかなかった時は、奥さん手作りのチーズケーキで慰められたり(^^;

とにかく、シュテファンがピアノに向かい合っている時、愛が溢れているんですよね!
ハンマー一つ扱うのにも、優しさと厳しさがあって。誰もついていけないような境地っていうか・・・・・アタシは、こういうマニアックな人が好きさ(^^;
by june_h | 2012-02-03 12:49 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)