【日本映画】まぼろしの邪馬台国

邪馬台国の古代史研究家で、著書『まぼろしの邪馬台国』で吉川英治文学賞を受賞した宮崎康平さんと、その妻 和子さんの物語。

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宮崎さんは、長崎の島原鉄道の社長でしたが、放漫経営だとして役員会で社長を解任されてしまいます。
その後、邪馬台国の研究に人生を捧げることに。
宮崎さんは、目が不自由だったので、ラジオ声優の和子さんに資料を読んでもらってテープレコーダーに録音。いつしか和子さんは、宮崎さんの妻のように、身の回りの世話をします。

古代中国の歴史書『魏志倭人伝』には、邪馬台国までの行き方が書いてありますが、これをたどると、海の上になってしまいます。
宮崎さんは、地図上の直線距離ではなく、当時の道や水路をたどっていくべきだと考え、実際に、和子さんと一緒に自分の足で歩いて確認。
こうしてたどり着いた「邪馬台国」は、自分が生まれ育った島原だったのです!

・・・・・邪馬台国が島原だったとわかった部分がクライマックスかな?と、勝手に考えていましたが、映画では、わりとアッサリ(^^;

映画で重点が置かれていたのは、宮崎さん夫婦と子供達の絆でした。

宮崎さんは、社長を解任され、奥さんにも逃げられて、二人の子供と共に残されていました。こんな状況で、和子さんは家に入ったのです。
収入もほとんど見込めず、二人の子供の世話もしながら宮崎さんの研究を手伝うなんて、彼を愛していなければ、できることではありません。

長く「内縁の妻」状態が続いていた和子さんでしたが、成長した長男が実の母親を探し出して、離婚するように説得。
和子さんは、正式な妻となることができたのです。

この前、テレビのトーク番組で、この映画の監督の堤幸彦さんと、和子さんの幼少期を演じた宮崎香蓮さんが対談していました。
宮崎香蓮さんは、宮崎夫妻のお孫さんなんだそうですね!

2人が絶賛していたのは、和子さんを演じた吉永小百合さんのこと。
吉永さんは、大女優とは思えないほど謙虚で、現場でもずっと立ちっぱなし。スタッフに対する気遣いも忘れないんだそうです。
子役だった宮崎さんにも、毎年、年賀状を送ったり・・・・・。

美しく、聡明で、強く、それでいて優しい女性像は、他の女優さんが演じたら、「こんな人いるわけないじゃん」と思ってしまうけど、吉永小百合さんだと、存在感があって、畏怖の念さえ感じてしまいます。

こう思わせるのは、日頃から積み重ねている吉永さんの努力とプロ意識からでもあると思うし、スタッフが彼女に対して抱く尊敬の念が、カメラを通して顕れるからなのでしょう。

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by june_h | 2012-07-27 13:45 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)