2013年 02月 21日
「私が弁護士になるまで」 菊間千乃 著 文藝春秋
アナウンサー在職中に弁護士を志し、司法試験合格を経て弁護士になるまでのことが書かれているエッセイです。
フジテレビの「めざましテレビ」を見ていた時から、菊間さんのことは、知っていましたが、番組中の事故で大ケガをしたり、未成年飲酒騒動に巻き込まれたり。
「なぜ、彼女ばかりがこんな目に・・・・・」
と思っていましたが、きっと
「あなたの居場所は、ここではない」
という啓示だったのですね。
彼女の真面目さが伺える文章によって、旧司法試験と新司法試験の違い、法科大学院(ロースクール)の仕組みと授業内容、司法試験の内容、合格後の司法習修など、分かりやすく知ることができます。
私の後輩も、何人か司法試験に挑戦していて、一緒に飲みながら愚痴を聞いたことがありますが、聞いているだけで、どんより重くなります(^^;
勉強の過酷さ、経済的な負担に加えて、先の見えない不安と戦いながら難関を突破した菊間さんは、ホントにスゴい!
読んでいると、彼女が多くの人達に支えられていること、ステキな仲間がたくさんいることが、よくわかります。
特に、ロースクールで共に学んだ仲間との勉強会が印象的でした。
この本には、彼女が励まされた文章や歌の歌詞がありました。
私もステキだと思ったので紹介します。
一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん、
つぎの一歩のことだけ、
つぎのひと呼吸のことだけ、
次のひと掃きのことだけを
考えるんだ
すると楽しくなってくる。
これが大事なんだな。
『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著 大島かおり 訳)より