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歌舞伎 江戸の芝居小屋@サントリー美術館

某セミナーを受けに行ったら、講師のご都合で延期になってしまい(笑)。
じゃあ、せっかく都内に出たんだからと、ミッドタウンまで足運びました。

ちょうど、展示作品についての簡単なレクチャーをしていたので、それに参加した後、見て回ることに。

江戸時代の芝居小屋が描かれた浮世絵を見ると、「タイムスリップして江戸の芝居を見てみたい」と、いつも思います。

舞台は、もちろんですが、賑やかそうな客席の雰囲気に惹かれます。
煙草を吸っていたり、売り子がウロウロしていたり、隣の人に感想を言っていたり、杯を勧めたり、弁当を食べたり。銘々、くつろいでいます。中には、ケンカを始める人達も(^^;

当時は、客席が舞台下手の横にもあったんですね。「羅漢席」と言われていたそうです。
最近では、先日亡くなった中村勘三郎が、こんぴら歌舞伎で羅漢席を設けたことがあります。
なんか、自分も見られているようで、緊張しそう(^^;

六代目中村歌右衛門の『助六』の揚巻の衣装もいくつかありました。
いずれも、白地の打掛に、名だたる日本画の巨匠達が手掛けた特別なもの。
その中でも面白いのは、堅山南風の「白地精好笹に短冊図」。
描かれた笹には、白紙の短冊があります。これは、
「歌右衛門丈が、この短冊に歌を書いて完成させて欲しい」
ということだったそうですが、歌右衛門さんが
「もったいなくて書けない」
と固辞されたので、結局、白紙のままなんだとか(^^;

私は、この絵もエピソードも素晴らしいと思ったのですが、花魁の揚巻の衣装にしては、ちょっと地味なんじゃないかって、ミもフタもないことを思ってしまいました(^^;

他にも、明治時代に使われた台本などもあり、興味深かったです!
Tracked from K's Sweet Ki.. at 2013-03-06 15:50
タイトル : サントリー美術館“歌舞伎 江戸の芝居小屋”展
三年間の休場期間を経た歌舞伎座が、 再開場するまで、もうあとひと月をきりました。 それを待ちわびるかのように、六本木東京ミッドタウンのサントリー美術館にて 第五期歌舞伎座新開場記念“歌舞伎ー江戸の芝居小屋”という展示会が開かれています。 出雲の阿国から始まった“歌舞伎の歴史は、<役者>と<観客>とを結ぶ<劇場>を中心に展開してきた(パンフレットより)”という視点からまとめられた展示は、歴史的史料満載の歌舞伎ファンには垂涎ものの内容です。 一枚物の摺物や大判の錦絵、屏風などはそのまま観...... more
Commented by oomimi_usako at 2013-03-06 15:52
私も行ってまいりました。
ガラスに何度鼻をぶつけたことか・・・。
TB頂戴いたします。
Commented by june_h at 2013-03-06 18:26
>usakoさま
やはり、お出ましになられましたね!
かなり楽しませていただいた展覧会でした。
私もTBさせていただきます。
by june_h | 2013-03-01 13:07 | 美術展 展覧会 | Trackback(1) | Comments(2)