2013年 04月 23日
「結局、どうして面白いのか「水曜どうでしょう」のしくみ」 佐々木玲仁 著 フィルムアート社
臨床心理学の准教授で、カウンセラーの著者が、『水曜どうでしょう』の面白さを理論的に説明しています。
『水曜どうでしょう』は、大泉洋と、彼の事務所社長の鈴井貴之が出演する、北海道のローカルバラエティ番組。
北海道のみならず、全国規模で熱狂的ファンがいて、今も不定期に放送されています。
しかし、この番組は、佐々木先生が言うように、普通のバラエティではありません。
最初は、ぼんやり見ていても、気付けばドップリはまってしまいます。
先生は、この理由を「カメラに映っている物語」と、「カメラで撮っている人間の物語」が同時進行しているからだと説明しています。
普通なら、黒子であるはずのプロデューサー(藤村さん)とカメラマン(嬉野さん)が、画面に映っていないのに存在感があるのが特徴です。
観ている視聴者も、『水どう』に参加して、『どうでしょう班』と一緒に旅しているような気分になっているのかもしれませんね。
それから、『どうでしょう班』4人それぞれの役割について、サッカーに例えて分析しています。
私は、藤村さんはわりといい加減でもオッケーで、嬉野さんはキッチリしていないとダメと思っていたんですけど、実際は、逆なんですね。
この本全体を通して、佐々木先生の『水どう』に対する大きな愛を感じました。
おそらく、持論をまとめるまでに、何百回もDVDを観たでしょうし、名セリフもたくさん出て来て、ファンなら間違いなくゲラゲラ笑いながら読めます。
この番組が「カウンセリング的」というのも頷けます。
私も、この番組には、何度も助けられましたし、北海道出身の友達も、上京したての淋しかった自分を支えてくれたと言っていました。
この番組は、抗鬱剤より何万倍も効きますよ!
■P.S.
佐々木先生、私と心の師匠が同じなんですね!
河合隼雄先生の言葉が引用されていましたし、この本の帯は、内田樹先生が書いています。


