2013年 05月 20日
柿葺落五月大歌舞伎第三部「京鹿子娘二人道成寺」@歌舞伎座
■白拍子花子:坂東玉三郎
■白拍子花子:尾上菊之助
最初に言うのもなんですが、主役の二人が登場する前に出てくる「聞いたかブラザーズ(所化)」さん達の数、多すぎじゃないですか(^^;
半分くらいでもイイんじゃないかと思ったんですけど。
後になって、その訳がわかったように思います。
二人が踊っているのを、所化さん達が緋毛氈に座って見物するシーンがあるんですが、こうやって、本番の舞台で踊りを勉強できるからなんですよね。きっと。
そして、いよいよ二人の白拍子の登場。
花道から先に登場したのは、菊之助。
そして、菊之助と同じ衣装ですっぽんから登場した玉三郎。
二人並んだ時、感極まって涙ぐんでしまいました。
美しさに涙が出たのは、初めてです・・・・・。
面白かったのは、菊之助は音羽屋の、玉三郎は成駒屋の振り付けだったこと。
それぞれの違いがよくわかります。
玉三郎の道成寺を、ずっと見てみたいと思っていましたが、母と共通の感想は、
「玉三郎も良かったけど、菊之助も負けてなかった!」
玉三郎と同じ振り付けで踊ると、大抵は玉三郎の凄さが際立つのですが、菊之助もよく踊りこんでいて、柔らかさと美しさと、若々しい華やかさがありました。
でも、玉三郎は、若い娘なら若々しく、太夫なら堂々と・・・・・というふうに、一瞬でキャラクターの「肚」に切り替えて踊っているのがよくわかります。
玉三郎が鐘を見て、ふと、ドロドロした感情が湧き上がって、縮緬のてぬぐいをスッと動かすシーン。
ちょっとした動きなのに、どうしてこんなに背筋がゾッとするんでしょう(^^;;;
舞台や衣装の華やかさもさることながら、二人の踊りを堪能できて良かったです!
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TB二ついただきました!