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春風亭小朝独演会@春日部文化会館小ホール

珍しく、休日に開かれたので、足を運びました。


■春風亭ぽん吉:牛ほめ
前座さんです。
基本に忠実にやっていらっしゃいましたが、途中、とちったりすると、リズムが変わってしまいます。
まだまだ先は長いから頑張って!


■春風亭小朝:猫の皿
茶店で猫が食べていた餌の皿が、何百両もする高麗茶碗だった!この皿をなんとか手に入れられないか・・・・・という噺。
この話を聞いて思い出すのは、「開運!なんでも鑑定団」に出てきた犬の餌皿。
その餌皿は、数百年前に長崎のキリシタンが、洗礼で使っていた皿だったんですよね!


■春風亭小朝:片棒
「猫の皿」が終わった後、袖に引っ込まずに、そのままこの噺に突入。
寄席や落語会には、何度か足を運んでいますが、こんなケースは初めてです。
噺は、大変ケチな家の主人が、息子達3人に、自分が亡くなったら、どんな葬式を出してくれるか?と聞く。
古典落語なので、元の噺は、本願寺で盛大に・・・・・とか答えるのですが、小朝は、現代風にアレンジして「ディズニーランドで棺をスプラッシュマウンテンに乗せる」とか「歌舞伎座の舞台で踊らせる」とか(^^;
ディズニーランドでお葬式って、ちょっとイイなって思っちゃいました(笑)。


■春風亭小朝:三遊亭圓朝作『牡丹灯籠』より「お札はがし」
圓朝に出てくる人妻は怖いのです。自分の欲望を満たすために、旦那に罪を犯すようにけしかけます。
ここまでは、いつも思うことですが、今回、新たな発見をしましたよ・・・・・というのは、戦争もよく似た構図ですよね。
強欲な人間が、素直で間抜けな人間をけしかけて、前線に立たせるという・・・・・。
こう考えたら、やっぱりこの噺って、正真正銘の「怪談」なんだなあって(^^;
小朝は、お札がはがされて、幽霊がスウっと入ったところで終わりとしました。

終演後、近くのおじさんが
「怪談噺ってオチがないんだねぇ」
と、呟いていましたが、いやいや、そうではなくて(^^;
この噺、まだまだ続きがあるんですよ!
by june_h | 2013-08-25 12:46 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)