2013年 10月 12日
NHKスペシャル「神の数式 この世は何からできているのか 宇宙はどこから来たのか」@NHK
高校時代に見たNHKスペシャル『アインシュタインロマン』以来、ワクワクしました!
「物理学と哲学は通じているんだな」と思わせてくれる番組です。
紹介された数式は、理解できる人がほとんどいない超難解なものばかりでしたが、意味がわかりやすく解説されていたので、物理のテスト30点の私でも十分楽しめました(^^;
理論物理学者の究極の目的は、世界の現象を全て説明できるという「神の数式」を見付けること。
ところが、どんなに完璧な数式でも、パラドックスが潜んでいます。
アインシュタインの一般相対性理論では、宇宙の始まり(宇宙の体積が0)の時に、エネルギーが無限大になるというパラドックスがあり、彼は、それを解決できませんでした。
また、標準理論の数式では、ミクロの世界の動きを完璧に説明できるものの、電子やクオークなどの粒子の質量が0になってしまい、世界中の物質に重さがなく、光の中で浮遊することになってしまいます。
今では認められている超弦理論の数式は、この世界が4次元ではなく、10次元でないと説明できないため、発表当初は、ナンセンスだと相手にされませんでした。
こうした「パラドックス」の問題について私は
「パラドックスじゃないじゃん。スピリチュアルの世界じゃ常識じゃん」
とか思ってしまうのですが(笑)、科学である以上、証明しないといけないわけで。
標準理論の数式は、理想的な対称性を持つ世界では成り立つけれど、現実では、しばしば「自発的対称性の破れ」という現象が起こるという考えを取り入れると、パラドックスが解決できることが分かりました。
このことを発見したのは、ノーベル物理学賞を受賞した日系アメリカ人物理学者の南部陽一郎さん。
南部さんは、テーブルに立てた鉛筆が倒れるを見て、着想を得たんだそうです。
超弦理論の数式は、その後、研究が進み、標準理論の数式と合体できることが分かりました。
そのため、今では逆に、10次元が存在することを証明しようという実験が行われています。
また、この数式から導き出される結論として、宇宙が10の500乗個あることも予想されています。
「もしかして、それってパラレルワールドじゃね!?」
と、勝手に妄想する私(^^;