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「聖地巡礼Beginning」 内田樹×釈徹宗 東京書籍

内田先生の対談本は数多くあれど、「歩きながら対談した」というのは、なかなかないでしょう(^^;
どうやって記録したんだろ?
ピンマイクでも付けていたのかな?

内田先生と浄土真宗僧侶の釈先生が、大阪・京都・奈良の「聖地」を巡りながら対談した本です。

聖地巡礼 ビギニング

内田 樹 / 東京書籍


この本で紹介されている場所で、私が行ったことのある場所は、大阪の四天王寺、京都の清水寺、奈良の大神神社くらいかな。
大阪の生國魂神社には、ぜひ行ってみたいですね。伊勢神宮より古いそうな。
内田先生は、身体感覚が優れているので、場のエネルギーをすぐに感じるようですね。

釈先生の仏教や寺社にまつわるうんちく話が面白いです。
三輪名物「三輪素麺」の価格は、神様が決める(くじ引き)とか(^^;

あと、日本人の「神」に対するメンタリティの話が興味深かったです。
日本人は昔から、おかしな形の岩だったり、スゴい能力を持っている人間に対しても「神」と呼ぶそうです。
なので、最近の若い人が
「マジ神なんだけど!」
と連呼するのは、日本人のDNAに刻まれている感受性的に正しいということになりますね(^^;

パワースポットブームやらクールジャパンやらで、寺社が見直されている一方、無造作に「聖地」が壊されている現状もあるわけで。
京都に古墳があったそうですが、携帯電話会社が基地局を建てたせいで、破壊されたらしい。
こんなムチャクチャなことって、あるんですね・・・・・。

寺社巡りをするなら、釈先生みたいなお坊さんにガイドしてもらいたいな(^^)
by june_h | 2013-11-25 15:41 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)