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シス・カンパニー公演「声」 三谷幸喜 演出 鈴木京香 出演@スパイラルホール

三谷幸喜演出による鈴木京香の一人芝居。
セリフが全編、電話の受話器の向こうの相手に話しかけるようになっています。

でも・・・・・。
今回ばかりは人選ミスのような気がするよ。三谷さん・・・・・。

戯曲で描かれている女性のキャラと、鈴木京香のイメージが合ってないんだもん。

戯曲の女性は、もっとスレてるイメージなんだよね。
それこそ、ジャン・コクトーの時代のシャンソンに出てくるような。

本質的には、か弱くてピュアな女性が、酒飲みまくって、薬ヤリまくって、男とヤリまくって。
自分を捨てる男に
「行かないでっっ!別れるんなら死んでやるっ!!」
って、必死でしがみつくような。

でも、鈴木京香って、清く正しく強い感じだし、フラれても見苦しいことしなさそうだし、そもそもこんな貪るような恋愛しなさそうだし(笑)。
別れた男と話している時、セリフから考えると、もっと、感情の起伏が激しいと思うんだよね。

なんか、ずーっと頭頂から声出してて。
切迫して壊れそうな心理状態で、そんな余裕ないってば(^^;

彼女の芝居が、全然、私の身体に入ってこなくて。
ずーっとウトウトしちゃいました。

ただ一つ良かったのは、鈴木京香の脚線美が拝めたこと。
ベッドの上でスーッと脚を上げた時、思わず目が覚めました(笑)。

Commented by oomimi_usako at 2013-12-26 18:37
あっこれこれ!
先日NHKの朝のニュースのなかで、このお芝居のことを京香さんにインタビューしたものを流していました。
NHKは京香さん、お好きですものね。
舞台稽古シーンを見ただけですが、綺麗なお芝居だなあと思ったのでした。
本当は、そういう設定ではないのですね。
ということは、三谷さんの思惑がずれたということかしら?
Commented by june_h at 2013-12-26 20:00
>usakoさま
そうなんです。usakoさまの仰るとおり「キレイな芝居」でしたよ。
でも、脚本を書いたジャン・コクトー曰く「心から血を流している女性」には見えませんでした。
ネグリジェ姿の女性が自室で、別れた男性に「切らないで!死んでやる」と電話越しで叫びながら、どうしてキレイでいられましょうか。
髪振り乱して、転がり回って地団駄踏んで、煙草スパスパ吸って、乱れ切るのが渇愛ってやつではないでしょうか。
恋愛って理性でやるもんじゃない、自意識が残っていたらウソ。
観ながらイライラしてしまったのでした(^^;
by june_h | 2013-12-23 21:02 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(2)