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「望遠ニッポン見聞録」 ヤマザキマリ 著 幻冬舎

今の日本人に、誇りと癒しを与えた『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんのエッセイ。

望遠ニッポン見聞録

ヤマザキマリ / 幻冬舎


母親に「日本だけが世界じゃないから」と言われて育ってきたヤマザキさんは、美術を学びにイタリアへ渡航。
イタリア人と結婚し、世界を転々とする生活を通して、日本を外側から見てきたのだと言います。

過剰なくらい発展した日本のトイレ文化は、ぼっとん便所の暗闇の恐怖から逃れるためだ!という分析が面白いです♪

日本女性は、みんなゲイシャじゃないし、ナンパ嫌いのイタリア人も当然います。
ベルルスコーニ首相レベルとなると、イタリアでも非難の的です(^^;

でも、やっぱり、イタリア人のお姑さんは明るく元気で、ブラジルの友達はパワフル。
周囲の人達がユーモラスに描かれています。

また、ヤマザキさんは、日本のバラエティ番組は世界一だと言います。
ヤマザキさんは、日本人の友達から、バラエティ番組を録画したDVDを送ってもらっているそうです。

確かに、私が海外旅行先のヨーロッパなんかの番組を見ていると、高尚と低俗、大人向けと子供向けは、ハッキリ分かれているイメージです。
でも、日本のは、演出が凝っているし、難しいことを分かりやすく面白くする努力が強いように思います。
中には、こんなことバラエティにしちゃうの!?と思うようなものもありますね(^^;

読んでいると、『テルマエ・ロマエ』は、彼女だからこそ書けたのだと納得!
by june_h | 2014-05-23 12:20 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)