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【映画:ネタバレあり】うまれる ずっと、いっしょ

3組の家族による、生と死と愛について考えさせられるドキュメンタリー映画。
珍しく、近所の映画館で上映していたので、母と一緒に観てきました。
映画「うまれる」の続編ですが、前作よりもテーマが多様でした。


1組目は、千尋さんと、連れ子のの昊矢くんと、千尋さんが再婚した慶祐さん家族。

慶祐さんは、昊矢くんが2歳の時に継父になりましたが、実の子のように愛して大切にしています。
いつか本当のことを打ち明けなければならないと思っていましたが、躊躇していました。

そんな慶祐さんも、イギリス人の継父に育てられました。
今では、継父は良き相談相手ですが、小さい頃は嫌悪していたそうです。
自分の経験を考えると、昊矢くんに本当の父親ではないことをなかなか打ち明けられなかったのです。

意を決して昊矢くんに話す時、何度も何度も
「昊矢が大事だよ。ずっとそばにいるよ。いつでも守るよ」
と言っていたのが印象的でした。
躊躇している様子から、本当に、昊矢くんが大好きなんだって、伝わってきました。

一緒にこの映画を観に行った私の母は、13歳の時に生母が亡くなり、その後は、継母に育てられました。
そのため、慶祐さんと昊矢くんとの関係より、慶祐さんと継父との関係が気になったようです。
母は、見終わった後、呟きました。
「大きくなってから親が変わると難しいよね・・・・・」


2組目は、「虎ちゃん」こと松本虎大くんの家族。
前作「うまれる」に続いての出演。
虎ちゃんは、18トリソミーという染色体異常の難病。
1歳まで生きられないと言われてきましたが、両親は、産むことを決心。
ついに5歳にまで成長しました!
身体は動かないけど、表情が豊かで、目力があって。
成長するにつれて、顔に表れている意志力が強くなっていくのがわかりました。

虎ちゃんの両親は、いろいろな景色を見せてあげたいということで、家族で沖縄旅行へ。
私にも、もう亡くなりましたが、障害者の姉妹の友達がいました。
ご両親はやはり、生きている間にいろいろな経験をさせたいということで、姉妹を連れて、あちこち旅行に行っていました。
虎ちゃんが鼻につけていた呼吸用のチューブを見ると、その姉妹を思い出します。


3組目は、奥さんを病気で亡くした今賢蔵さん。
奥さん亡き後は独り暮らしに。
毎日、奥さんを思って悲しんで、だんだん痩せて行きました。

日本では、妻が亡くなった場合、夫が1年以内に病気になったり亡くなったりする割合が8割なんですよね。
逆は、2割なんですけど(^^;


みんな、映画に映っていない場面でも、いっぱい悩んだり、いろいろ大変なこともあったりしたと思うのです。
同じ日常を、一日一日、一緒に乗り越えていくのが家族なのだと、改めて感じた次第です。

この映画は、2040年までシリーズ化されるそうです。
家族について、いろいろ考えさせられる映画。
多くの方々に観ていただきたいと思います。

by june_h | 2014-12-17 12:08 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)