2015年 08月 03日
「計画と無計画のあいだ 「自由が丘のほがらかな出版社」の話」 三島邦弘 著 河出書房
私も何冊か、ミシマ社の本を読んだことがあります。
三島さんは、出版社を辞めて、放浪の旅に出た後、出版社を起こそうと決めたそうです。
「あのとき、ぼくは道の先に気持ちのいいものを感じていたものの、走ること自体にはすさまじく不安をおぼえていた。」
「いま、この瞬間、どうしても動かなければいけない。そういうときが人生のうちに必ずある。
その瞬間、理屈や理性、計画的判断といったものを超えて動くことができるかどうか。」
お金も全然無い状態。
自分は、Excelすらマトモに使えない。
雇った社員も個性的。
さあ、どうなる!?ミシマ社!?
・・・・・みたいに、今日存続しているミシマ社が、まるで奇跡のように描かれていますが、そんなことはないと私は思いますよ!
そもそも、出版社の社員になるには、よほどの優秀な方でしょうし。
業界のことも多少わかっていたでしょうし。
内田樹先生に、いきなり本を書いてもらえるほどの人脈もあったわけですから。
ちなみに、『街場の中国論』は、ミシマ社の本です。
三島さんがおっしゃることも、「長いスパンで物事を考えなければならない」とか、「本に熱を込める」とか、内田思想を色濃く感じます(^^;
この本を読んで、早速、ミシマ社の本を何冊か読んでみようと思いました。