2017年 02月 01日
「翻訳できない世界のことば」 エラ・フランシス・サンダース 著 前田まゆみ 訳 創元社
この本を読んでいると、言葉はまさしく「文化のカプセル」だよなあと、しみじみ思います。
いくつか気になった言葉を。
■モーンガータ/スウェーデン語
「水面にうつった道のように見える月明かり」
「スパウザ小田原(現ヒルトン小田原)」の部屋から夜の海を眺めたときのことを思い出しました。
まさしく、美しいモーンガータが見えました。
■ピサンザプラ/マレー語
「バナナを食べるときの所要時間」
東南アジアはバナナの種類が豊富で、生活に欠かせない食べ物だと知っていますが、どういうシチュエーションで使うんでしょう??
ちなみに、「ピサンザプラ」は2分くらいだそうです。
■グルファ/アラビア語
「片方の手のひらに乗せられるだけの水の量」
アラビア語は砂漠地方で主に使われている言葉なので、どれだけ水を大切にしているか、この一語で伝わってくるかのようです。
■ヤーアブルニー/アラビア語
「直訳すると「あなたが私を葬る」。その人なしでは生きられないから、その人の前で死んでしまいたい、という美しく暗い望み。」
スゴい!
この一語で、愛に含まれているエロスとタナトスを表現している・・・・・。
■ポロンクセマ/フィンランド語
「トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離。」
トナカイが生活に密着しているフィンランドならではの言葉で面白い!
ポロンクセマは7キロ半らしいです。
■アキヒ/ハワイ語
「誰かに道を教えてもらい、歩き始めた途端、教わったばかりの方向を忘れたとき。」
破滅的に方向音痴の私は、よくこの状態になります(笑)。
親切に教えてくれても、最初の方しか覚えてなくて、また他の人に聞けばイイやと思っている(^^;
■ドラッヘンフッター/ドイツ語
「直訳すると「龍のえさ」。
夫が悪い振る舞いを妻に許してもらうために贈るプレゼント。」
日本語でも「鬼嫁」とか言いますが、奥さんが怒ると怪物になっちゃうのは、ドイツも同じですね(^^;
■スグリーブ/ゲール語
「ウイスキーを一口飲む前に、上唇に感じる妙なムズムズする感じ。」
ゲール語はアイルランドなどで使われていますが、ウイスキーの名産地ならではの言葉ですね!
お酒に弱い私にはイマイチ実感できない感覚ですが(^^;
日本語からは「積ん読」「木漏れ日」などが紹介されています。
日本語にも説明が難しい言葉がたくさんありますね(^^;
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