2017年 07月 28日
「ひらあやまり」 嬉野雅道 著 KADOKAWA
表紙と巻頭の嬉野さんのグラビアが、男性ファッション雑誌のようでカッコ良くて笑えました(^^;
嬉野さんの文体って独特なんですよね。
同じことを何度も言ったり、結論がなかなか出て来なくてイライラしたりするんですけど(笑)、気づいたら読みながら涙が出ていたりするんです。
嬉野さんの文章をコピーして、自分のパソコンに長く保存していたこともありました。
お寺の息子さんで、お父様からの教育の影響か、弱者に対する視線が優しいのです。
『水曜どうでしょう』は、嬉野さんがカメラマンなので、カメラワークは嬉野さんの「視点」でもあるわけです。
だから、優しいし癒されるのでしょう。
この本に出てくるコイとカメの話が良かったですね。
池にコイとカメがいて、餌をあげると、コイの方が餌を取るのが上手くて、カメが全然食べられない。
皆、カメにエサをあげたいがために、コイの餌の売上が上がっているのではないか?
カメには一見、存在価値が無いように見えるけど、餌の売上に貢献しているのではないか・・・・・嬉野さんの文章を読んでいると、餌を持って、その池に行きたくなりますね(^^;