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「描かれた病 疾病および芸術としての医学挿画」 リチャード・バーネット 著 河出書房新社 

中世ヨーロッパの絵画や医学書を中心に、描かれている病人や患部を集めた本。
梅毒、らい病、コレラなどなど、今ではあまり見られない病変ばかりでドキッとしますが、この時代の医学書を翻訳することが多いので、とても勉強になりました。

「こぶとりじいさん」のおじいさんのコブや、芥川龍之介「鼻」のお坊さんの鼻は、決してフィクションではなかったことが分かります。

その時代の薬効書は当然、言葉だけなので、当時の病変の写真がもっと残っていたら、もっと薬効もイメージしやすいのに・・・・・と、思いました。

by june_h | 2019-01-08 17:21 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)