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『適者生存-メジャーへの挑戦』 長谷川滋利 著 ぴあ

長谷川滋利は、日本の野球選手の中では数少ない、自分の言葉を持っている人だ。

過大評価するわけでもなく、卑下するわけでもなく、冷徹に分析して「等身大の自分」を見つめる。これはとても難しい。
でも、彼はそれをずっと続けた。一流選手になるために。野球を続けるために。勝つために。環境に「アジャストメント」するために。

彼は自分を分析した結果、他の選手に比べて、突出した身体能力を持っているわけではないということを知った。そこで彼は、自分の弱点を消し、強みを生かすためにはどうしたらいいか考え、目標を立て、それに向かって地道に努力した。
その結果、日本の野球界ではもちろん、メジャーリーグでも大きな成果を上げることができた。

彼の姿勢は、野球以外にも十分通じるものがある。
2006年で野球を引退してしまったが、野球で培った洞察力や分析力を生かせば、他の世界でも十分に活躍できる人だと思う。これからが楽しみだ。

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by june_h | 2007-04-01 11:04 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)