2007年 04月 27日
『海老蔵そして團十郎』 関容子 著 文藝春秋
舞台では荒事の勇壮な演技を披露しながらも、私生活では非常に繊細だった十一代目団十郎。
歌舞伎界きっての名家に生まれながらも、若くして父親と死別したことで後ろ盾を失い、大変な苦労をすることになった十二代目団十郎。
「完璧な隔世遺伝」と言われるほど、祖父である十一代目団十郎にそっくりで、大河ドラマ「武蔵」で一躍有名になった市川海老蔵。
面々と成田屋の血と芸は受け継がれていきます。
残念なのは、本の中で名前が統一されていないので、誰のエピソードなのかわからなくなってしまうところ。
十二代目団十郎のことを「新之助さん」と言ったり「海老さま」と言ったり「団十郎」と言ったりして定まらず。はたまた「団十郎」と言ったとき、何代目の団十郎を指すのかわからなかったり。
これで時系列に並んでいるならまだわかるけれど、そういうわけでもない。初心者の私は読みながらかなり混乱しました。
歌舞伎役者の名前はコロコロ変わるものだとはわかっているけど、もうちょっと親切に書いていただけたらなぁ・・・・・。
エピソードの一つ一つは興味深いけれど、古くからずっと成田屋を応援している方々が楽しむ本、という印象。
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成田屋は、この世の春ですよね
團十郎と海老蔵が同じ舞台に立った、というのは、確かなかったのではないでしょうか?
親子で、「勧進帳」がやれるなんで、当代の團十郎は本当に幸福者ですよね。海老蔵の舞台を観ていますと、末恐ろしいというか、凄い良い役者になるか、それとも…、って思ったりしますね。姿は良いし、口跡は良いし~。海老蔵の團十郎襲名興行まで、こちらが生きていられるかどうか:
その舞台まで生きていたいですね~
ミ(`w´彡)
團十郎と海老蔵が同じ舞台に立ったのは、250年ぶりだと、テレビの報道を小耳に挟んだ覚えがあります(^^;;
私が歌舞伎に興味を持ったのは、海老蔵襲名も、勘三郎襲名も終わった後ですから、もったいないことをしたものです。
海老蔵さんの舞台は、今年中にぜひ行きたい!と思っています。本当に、海老蔵さんはなんともいえない色気があって、これからが楽しみですよね♪