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由井寅子のホメオパシー講演会@東京ビッグサイト 国際会議場

東京ビッグサイトに来た本当の目的は、この講演を聞くこと。日本のホメオパシーの草分け的存在である、由井寅子さんの講演会です。

ホメオパシーとは、ドイツの医師が考案し、イギリスで発達、ヨーロッパやインドで盛んな代替療法のことです。
どんな療法かは、うまく説明できる自信がないので、ホームページをご覧いただきたいのですが、普通、火傷をすると、患部を冷やすところを、逆に温めて自然治癒力を引き出すアプローチを取ることから、「同種療法」と訳されたりしています。

日本では、医者に長いことかかっても治らない慢性病患者や、医者にさじを投げられた難病患者が、なんとか治す方法はないものかと門を叩くケースが多いようです。
そのため、子供のアトピーやアレルギーを治す方法として、初めてホメオパシーを知る方が少なからずいるため、今回の講演会でも、子連れの方が大勢来ていて、赤ちゃんの泣き叫ぶ声が耐えませんでした(^^;

今回のテーマは「インナーチャイルド」。幼少期に受けたトラウマ(心的外傷)が原因で、身体的異常や精神的異常が起こるという、精神分析学者のフロイトが唱えて以来、広まった考えがありまして、トラウマを解消すれば病気が治るというアプローチで、症状を診ていくわけです。
「インナーチャイルド」は、トラウマの象徴?みたいなもので、いま流行りのスピリチュアルな世界では、わりとポピュラーな概念です。

ウワサには聞いていたけれど、寅子さんは本当にパワフルな女性。親しみやすいオバチャンという感じ。ホメオパシーに対する誤解と偏見と無知の森を、素手で切り開いてこられた方ですからね。ナマで話を聞くだけでエネルギーをもらっちゃいそうな勢いです。

そんなパワフルな寅子さんも、今回の講演で、自身の幼少期のつらい体験を語ったとき、言葉に詰まる場面がありました。

世間で名のある女性の療法家は、母親との大きな葛藤を抱えている方が多いように思います。
女性のためのクリニックを開いた心療内科医の海原純子さん。
薬を一切使わず、アロマテラピーなどで治療する、精神科医の越智啓子さん。
母親に、存在自体を否定されたり、全然愛されなかった経験。そして、そこから湧き上がってくる恐怖と不安との戦い。聞いていて、私まで胸が痛くなるような、苛烈な経験をなさっています。

しかし、このような経験があるからこそ、人の痛みが理解でき、多くの人達の支持が得られるのではないでしょうか。
彼女自身が愛されたい、認められたいと強く願うからこそ、なんとしてでも患者を救いたいと思うのではないでしょうか。
患者を癒すのと同時に、自分の辛い経験を乗り越えようとしているのかもしれません。

今回の講演は重いテーマでしたが、最後は寅子さんが
「今日はノースリーブのドレスを着るので、初めてワキ毛を剃って来ました!」と言って、お客さん大爆笑で幕。あっという間の二時間半でした。

私自身は、ホメオパシーはサプリメント的に利用しているだけで、劇的な体の変化を経験したわけではないのですが、友達がハマっていて、私も健康に興味があるので、これからもいろいろ知りたいと思っています。


<関連リンク>
ホメオパシージャパン
癒しフェア(公式ページ)
by june_h | 2007-08-01 21:21 | 健康 | Trackback | Comments(0)