2008年 04月 17日
アレクサンダーテクニーク体験記
アレクサンダーテクニークの詳細はこちら(ウィキペディア)
私が参加したのはグループレッスン。私を含めて参加者は5人でした。
例えば、肩が凝ったり腰が痛かったりすると、痛い部分をマッサージしたり、湿布したりするものですが、アレクサンダーテクニークでは、首の後ろの緊張を取る、というアプローチを取ります。
日常生活で、首の後ろの緊張を自覚することって、あまり無いのではないでしょうか。まず、この緊張を自覚することが第一歩です。
体が緊張しているとき、必ず首の後ろも緊張しています。このような状態は、上から体をギュッと押しつぶしているようなもの。上がつかえているので、下にある肩や腰をいくら揉みほぐしても、すぐ元に戻ってしまって効果はありません。しかも、体じゅうが緊張している状態で日常生活を送るのは、とてもエネルギーを消耗するので非効率。とても疲れます。
そこで、上からの重し・・・・・首の緊張を取れば、その下にある首や肩は、もっと自然に動き、もっとラクに生活できるはずです。
力を抜く前に、トレーナーから「良い姿勢とは何か」と問いかけられました。
いくつか答えが出ましたが、私達には「良い姿勢」というと、背筋をピンと伸ばして緊張させたり、不自然なまでに動かないように身を固くして疲れてしまう(そういうふうに教わったからかもしれません)・・・・・そんな思い込みがあるはずです。
でも、姿勢を保つ場合、不必要に体を緊張させることはありません。トレーナーはこう言います。「頭は動かしてはいけないのではなく、頭の力を抜いて、上のほうに意識を向けて」これだけで自然と背筋が伸びます。そして「静止しているつもりでも、頭はゆらゆら微かに動いているものです」ということがわかるだけで、前よりずっとラクに姿勢が保てるようになります。
グループレッスンの参加者の目的は、一人一人違います。
日常的な肩こりと、食事をしているときの不自然な肩の緊張に悩んでいるある女性は、トレーナーからこんなふうにアドバイスされていました。
「頭は、いきなり落っこったり、飛んで行ったりしないから、無理して支えようとしなくていいんですよ」
頭ってすごく重たいから、首で一生懸命支えて首や肩が凝ったり、夕方になると身長が縮んだりするもんだと思っていましたが、こうアドバイスされて、頭を「支える」のではなく「置く」というイメージに変えてみます。すると、それだけでラクになります。
次に、私のレッスンの番になりました。
私は、パソコンで仕事をしているときの、体の使い方を見てもらいました。実際に、椅子とテーブル、パソコンを使って、文字を打ち込む作業をします。
トレーナーを含めて、ほかの受講者に見られているので、少々緊張しつつも作業すると、トレーナーは「骨盤と肋骨の動きに注目してみましょう」と言いながら、私の腰や背中に触れ、緊張を解くように促します。
すると、あら不思議!
頭も肋骨も骨盤も股関節も、今までよりずっとラクに、自由に動くことがわかったんです。「あ、動く!」と、思わず口に出してしまいました。
後ろから見ていた参加者の一人が「最初はとても緊張していたけど、(私の)背中の力が抜けていくのがよくわかった。見ていた自分もなんだかラクになった」と言っていました。
参加者の一人に、オーボエ奏者の男の子がいました。彼は、オーボエを吹くときの姿勢を見てもらっていました。
まず、いつものように自分のやり方で吹いたあと、トレーナーのガイドに従いながら、股関節と骨盤と膝の動きを意識しながら、座り直して吹いてみました。すると、素人の私でもわかるくらい、音色が豊かになりました。
良い音を出すために、腹筋を鍛える、というアプローチではなく、腹筋を支えている肋骨と骨盤を自由にする、というアプローチを取ったのです。
こんなふうにして、2時間のグループレッスンは終了。あっという間でした。
アレクサンダーテクニークについて、できれば一通り習いたい!と思いましたが、もう少し情報を収集してから、またレッスンを受けたいですね。
<後日談>
次の日、体のあちこちが筋肉痛になりました(^^;
しかも、後頭部なんて、今まで筋肉痛になんてなったことがないようなトコが痛かった(-。-;)きっと、普段動かしてなかった筋肉を急に動かしたからですね~。
<関連リンク>
ATA アレクサンダー・アソシエイツ
アレキサンダーテクニーク、全く知りませんでした。
こういうのもあるんですね
私も楽器をやっていますと、呼吸が大事だということはよく先生にいわれます。先生は座禅とかをされているようです。
何か役に立ちそうな感じがします~。
ミ(`w´)彡
確かに、オーボエを吹いていた男の子は、呼吸が変わった!って感じが伝わってきたのですよ。ほかの参加者にも、声楽をやっている女性がいましたし、トレーナーにも声楽出身者の方がいらっしゃいます。
rudolf2006さまも楽器をなさっているのなら、体験して何か発見があると思います。関西圏にお住いなら、片桐ユズルさんという、アレクサンダーテクニーク界で有名な先生もいらっしゃいます。お時間がありましたら、ぜひアクセスしてみてください♪
さとさとさん、もし行かれたら、ぜひレポを載せてくださいませ!楽しみにしています♪