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アレクサンダーテクニーク体験記その2 -ジェレミー・チャンスのワークショップ-

『ひとりでできるアレクサンダー・テクニーク』の著者、ジェレミー・チャンスのワークショップが受けられるということで、友達と一緒に足を運びました。

予定時間になって、奥からジェレミー先生登場!・・・・・あれ?男?
「ジェレミー」って名前だったから、てっきり女性だと思ってた(^^;

先生は、40年以上のキャリアがあるそう。元俳優だけあって、教え方もダイナミック!
会場を縦横無尽に駆け回り、全身を使ってオーバーリアクション!
面白くって、わかりやすかった!

私がぼんやり足を組んで座っていると、ジェレミー先生が
「そのまま、動かないで」と言って、私に駆け寄り、いきなりデモンストレーション。
指先で私の背中にチョロチョロっと触れ、その指先のガイドに従って力を抜いていくと、あっという間にラクになりました!

その後、私の友人も先生のデモを受けたけど、彼女にはよくわからなかったらしい。彼女は初めてだったし、先生の教え方や相性に左右されるので、仕方ないかもしれません。
後で、別の日本人講師のセッションを受けて、ようやく体感できたようです。

ジェレミー先生もそうだけど、アレクサンダーテクニークを体得している人は、年齢の割に若々しくて長寿の方が多いようです。考案者のアレクサンダー自身も86歳まで生きてたんですよね。
「首の緊張を解放する」ことで、体に余計な負担がかからないから、省エネで生きられるみたい。

アレクサンダーテクニークは、口ではうまく説明できないから「体得」するしかない。そういう意味では、日本の武道みたいなものかもしれません。

ジェレミー先生はこう言いました。
「人にはいろいろなものを手に入れたい欲望があります。でも、望むものを手に入れれば入れるほど、体に余計な緊張が生まれて、どんどん体が不自由になっていくのです。
アレクサンダーテクニークは、生きているうちに手に入れてしまった、こうした余計な緊張を手放して、自由になるためのボディワークなのです」

この言葉を聞いて、私は落語の「水屋の富」を思い出しました。

水屋の男が、富くじで大金が当たって大喜びするも、誰かに盗まれたらどうしようと心配で夜も眠れず、とうとう病院になってしまう話。
で、結局盗まれて、元の貧乏に戻ったら元気になったというサゲ。
手に入れたものがお金ならまだいいですが、恐怖だったり偏見だったり罪悪感だったりすると厄介です。
体の緊張を解くことで思いこみが無くなる。逆に、思いこみを無くすことで、体が自由になる。
こんなことが体感できるのが、アレクサンダーテクニークなのではないでしょうか。

一通りワークショップが終わった後、お茶やお菓子を食べながら、懇親会が始まりました。

アレクサンダーテクニークは、もともと芸術系の人達が表現力を高めるために取り入れていたものなので、今回の受講者もそういう方が多かったです。
ピアノの先生もいましたし、チェロやバイオリンなどの楽器を持っている方もいました。私が情報交換させていただいた女性も、コンテンポラリーのダンサーの方でした。

それから、肩こりをなくすなど、「セラピー」の側面から興味を持たれた方もいました(私もそうですね)。キネシオロジーのセラピストとか、代替療法に接している人が、何人かいましたね。
代替療法は、スピリチュアルな世界に片足突っ込んでいるのが多いので、わりと女性が多いのですが、アレクサンダーテクニークは、フィジカル面を重視するためか、男性も多いようです。

また、こうした機会があれば参加しようと思っていますが、集中してじっくり受けられる時間があるといいな~。


<関連リンク>
ATAアレクサンダー・アソシエイツ
by june_h | 2008-06-25 21:07 | 健康 | Trackback | Comments(0)