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久しぶりの歌舞伎観劇でございます。

思いのほか歌舞伎座に早く着いてしまい、幕見席の列に1時間ほど並んで待っていました。スゴく寒いってわけでもなかったし、防寒対策もばっちりだったから、それほどつらくはなかったですが、さすがに発売直前くらいになると、足が冷えました(^^;
でも、遅かったら間違いなく立見になっていたでしょうから、良かったんですが。

■清心:尾上菊五郎
■十六夜:中村時蔵
■俳諧師白蓮実は大寺正兵衛:中村吉右衛門


十六夜清心、今まで観た黙阿弥物の中で、一番わかりやすかったです(そんなに数多く観ているわけではないですが)。登場人物が少ないせいもあるかな(^^;
清心が女犯の罪を犯してから、転落していく様がよくわかりました。この後の幕では、十六夜もやさぐれていくらしいですね(笑)。気になります。

清心と十六夜が身を投げるまでの「第1幕 稲瀬川の場」の1場。衣装が美しいし、お二人が色っぽいし、で引き込まれました。
清心の菊五郎さん、以前、彼の弁天小僧をテレビで観たときは「おなかプルンプルンなのに小僧かいっ!」と、突っ込んでましたが、昔「三之助」の一人だっただけあって、色気がありますね~。

白蓮の吉右衛門さんは美味しい役でしたけど、出番が少なくて、ちょっとガッカリでしたけど、粋な俳諧師の役。この後の場で活躍するっぽいんですよね。いつか、最後まで観たいっすo(^-^)o


<関連リンク>
歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎(歌舞伎美人)
# by june_h | 2009-01-15 21:08 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

立川のアパートに同居する二人の男。一人はブッダ。もう一人はイエス。天界から「バカンス」でやってきたのだ!彼らの行くところ、次々と奇跡(騒動)が起こる(^^;

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ちょっとケチなブッダと、買い物が好きなイエス。二人でお笑いコンビを結成してM-1グランプリに出ようとしたり、秋葉原ではしゃいだり。まるで男子大学生のように、貧乏ライフを楽しむ二人。

「このマンガ絶対、ツボだと思うよ」と言って妹から渡されました。さすが私の妹です。私のことがよくわかってます(笑)。電車で読むのはかなり危険です。わかっちゃいたけど電車で読んで、笑いがこらえられなくて、私は、しっかり危険人物になりました(笑)。
このマンガは本当、日本人にしか描けないと思います(^^;;;

随所に、二人の宗教に関するネタがちりばめられていて、それを見つけるのがまたおかしい。
二人が着ているのは、ブッダお手製のTシャツなんですが、それには聖書やお経の文句が書かれています。私が気に入ったのは、イエスが着ていた「父と私と精霊」の文句・・・・・そうだよね。イエス目線なら「子」じゃなくて「私」だよね、と感心。

二人の神様がこんなことばかりできたら、世界は平和になると思うんですが(^^;
ちなみに、あなたが平和を感じるときってどんなときですか?私は、東スポの見出しが「ついに河童を発見(か)!?」とかだったら「今日は一日平和だったんだな」って思います(笑)。
# by june_h | 2009-01-12 20:25 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

フィクションを読むのは苦手な私だが、面白くて一気に読んでしまった。

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賢明な医者ならわかってしまうのだろう。自分たちが日頃行っている「治療」というものが「自分がされたくないことを他人にしている行為」なんだということを。
この本の主人公、斐川もその一人だった。
優秀な癌治療医の彼は、自身の体が末期癌に侵されていると知ったとき、自分が行ってきた検査と治療を受けることを、一切拒否するという選択をした。
いたずらに延命するだけの医療方針に、常日頃から疑問を持っていたのと、自分の「尊厳」を守るため。

だが、自分の身体が間近な死をはらんでいる恐怖と戸惑いは変わらない。
「人は生きる権利があるのだろうか。生きる権利とは死ぬ義務によって保障されたものだ。人間は死ぬ義務がある。誰も生き続けてはいけない。だからみんな死ぬんだ」

セックスも、彼が毎晩見る悪夢も、死の恐怖から必死に逃れているような切迫感があって、なんともやるせない。

彼には、人を癒す不思議な力があって、手術にも無意識に使っていた。彼の執刀を受けた患者は治りが早いが、それと引き換えに彼自身の心身は、ダメージを受ける。

霊能力を持った看護士、テレパシーで語りかける未熟児、末期癌が治癒してしまった民間療法の指導者・・・・・彼を取り巻く人達も、非現実的な設定だが、彼らを通して見えてくるのは、現代医学の問題点とターミナルケアの難しさ、そして、命とは何かという、答えの無い問い。

著者は、代替医療について、かなり取材しているようだった。そして、最後から4ページ目に、やはりあの単語が出てきた。
「まな子さんはミネラルを求め、山に入り、植物や鉱物、時には土をもって帰って来て、自分なりに研究していました。ホメオパシーや、漢方の勉強も続けています」


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# by june_h | 2009-01-11 10:32 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

鎖国政策を解いたことにより、幕末から明治・大正にかけて大きく変わった日本の食生活。
この本では、歴史を陰で支えた食に関わるウラ話が紹介されています。

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最初に登場するのは四隻の黒船で太平の眠りを覚ましたペリー提督。幕府が用意した、純和風懐石料理がお気に召さなかったようで「今度は肉を食べさせてね」と言い残して帰ったそうな。

反対に、黒船で洋風フルコース料理の歓待を受けた大名達は、ワインや肉の美味しさにすっかりいい気分♪へべれけに酔っぱらって「おまえらはイイヤツだ!」と、アメリカ人士官に絡む始末・・・・・忘年会のサラリーマンみたい(^^;

食事内容が交渉を大きく左右することを知った幕府と明治政府は、積極的に西洋料理を取り入れていきます。
当時のメニューも掲載されていますが、純和風から洋風へ、さらには和洋折衷に変わっていったのがよくわかります。

特に大変だったのは明治天皇でしょう。女官達に囲まれて、御簾の奥で暮らしてきたのに突然、外交の矢面に引っ張り出されることに。
慣れない肉を食べ、ナイフとフォークの使い方を覚え、各国王族を接待して・・・・・生まれたときからならまだしも、突然まったく違う習慣を強いられたわけで、そのストレスたるや、いかばかりであったかと思います。
しかも、訪日していたロシア皇太子が暗殺されそうになったとき(いわゆる大津事件)、大国ロシアが攻めてきては大変!と、人質になる覚悟で単身、ロシアの軍艦での午餐会に参加。ご飯を食べるのも命懸けです(- -:

他にも、伊藤博文はさすが、長州出身なだけあってフグが大好きだったとか。グルメな西園寺公望は、わざわざフランスからミネラルウォーターを取り寄せて飲んでいたとか。

私が一番気になったのは、村井弦斎
小説家であり美食家でもあった彼は、「大正の「美味しんぼ」」とも言うべき「食道樂」という小説で大ブレイク!自宅では、お当時珍しかったレタスやトマトを栽培したりして自給自足をしていたので、多くの料理研究家や文化人が出入りするサロンになっていました。

ところが、ある時から突然、玄米などの粗食に変わったと言います。この本では何故かは書かれていなかったので、調べてみるとやっぱり!病気になったんですね。それからは、食餌療法を研究するようになったようです。最後には、生きた虫まで食べるようになったらしい(^^;

美味しいご飯は、人の心をなごませ、マズいご飯や慣れないご飯は、ボディブローのように、ストレスになる。
たかが食事、されど食事、ですわねー。

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# by june_h | 2009-01-10 11:29 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

(昨年に続いて喪中につき、新年のごあいさつ省略)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今年は・・・・・年末に勉強し過ぎて右腕が腱鞘炎ぎみ(^^;;;

今年は目標を立てました。スバリ・・・・・

オンナを上げる!!

何を上げるんでしょうか(笑)。意味不明(^^;
もとい、本当の目標は

何事も丁寧にする

同じ時間があったら、やることを増やすんではなくて、
一つのことを丁寧にやること。

今年一年、皆様にとって、良い一年になりますように、お祈りしております。
# by june_h | 2009-01-01 14:15 | 雑記 | Trackback | Comments(4)