・大口屋暁雨:市川染五郎
・高麗屋齋吉:藤間齋
・播磨屋吉右衛門:中村吉右衛門
・高麗屋幸四郎:松本幸四郎

はっきり言って今回、芝居のスジはあんまり関係ないでしょう。
なんたって、染五郎さんの長男、齋くんの初お目見得なわけですから!
幕見席は、齋くん目当ての女性客でいっぱい!立見が出る大盛況でした。

なんでも、歌舞伎では
・本名で初めて舞台に上がること・・・・・初お目見得
・芸名で初めて舞台に上がること・・・・・初舞台
ということらしいです(byイヤホンガイド)。

舞台上、吉原の茶屋の前で、市川染五郎が演じる中、客席からどよめきが。
そう、お祖父ちゃまの松本幸四郎さんの手に引かれて、花道から齋くんが登場したのです!
私は幕見席なので、花道の二人がなかなか見えない~なんて首を伸ばしてみていたら、来ました来ました。

「うわぁーっ、小っちゃ!」

というのが、私の第一印象。だって、まだ二歳になったばっかりだものね・・・・・。背の高いお祖父ちゃまが傍にいるから、余計にそう思いました。
本当、「ヨチヨチ」っていう擬態語がピッタリの歩き方をしながら、舞台へ。

なんでも、お宮参りの途中という設定らしく、お祖父ちゃまが
「神様の前ではどういうふうにするの?」
と声をかけると、齋くんが拍手を二回打って、客席へお辞儀。もちろん、お客さんは拍手喝采!
そして、齋くんの前途を祝福する意味をこめて、舞台の役者一同と客席が一体となって、三本締め。

この間、齋くんは、泣くこともなく、ウロウロすることもなく、お祖父ちゃまの傍らでお利口さんにしています。そしてまた、お祖父ちゃまに手を引かれて、舞台を去るときも、手を振るお客さんにバイバ~イとゴキゲンに手を振り返します。もちろん、お客は大喜び!

「か・・・・・カワイイ」

物怖じしない姿勢、将来大物になるかしら♪

いいですねー。こうやって、歌舞伎役者さんは、生まれたときから、舞台の空気を体に覚えこませるんですね。そして、大きくなってからも、初めて舞台に立ったときのことを思い出したり(たとえ覚えていなくても)、ご先祖や、先輩の歌舞伎役者達や、お客さん達の暖かい見守りを感じ取ったりするのでしょうね。

齋くんが去った後の芝居も、あんまり関係ないですね。でも、終幕したとき、私はハタと気づきました。

「吉右衛門さんを見逃してしまった・・・・・(T_T)」

吉右衛門さんを食った齋くん、やっぱり将来オオモノ!?

P.S.
『侠客春雨傘』は、一幕見席なら700円で観られますが、携帯サイト「歌舞伎モバイル」のクーポンをダウンロードすれば、200円割引になります。
今なら齋くんのカワイイ姿が、ワンコインで楽しめますよ!

<関連リンク>
六月大歌舞伎(歌舞伎美人)
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# by june_h | 2007-06-03 09:37 | 歌舞伎 鑑賞 | Trackback | Comments(2)

いたるところにホノボノとした笑いあり!劇場はまるで寄席小屋のような雰囲気に!
金曜の仕事帰り、疲れを癒したい人、あったかい笑いでリラックスしたい人にはオススメの映画。

しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]

角川エンタテインメント


頑固で真面目な落語家、国分太一。
暗くて無口な美人、香里奈。
明るくて小生意気な関西っ子、森永悠希。
口ベタな元野球選手、松重豊。
みんなハマリ役でした。

生きることに不器用で、一人ぼっちで悩んでいた人たちが、「落語」をとおして一つにつながって、ぶつかりあいながら成長していく。怖い顔をしていた香里奈が最後に笑ったように、映画の最初と最後で登場人物達の表情が、すっかり変わってしまうところに注目です。

東京の下町を舞台にしていますが、レトロな雰囲気を一生懸命切り取りつつ、ビルやマンションを無理して隠したり写したりしないような不自然さもなく、なかなか良い雰囲気でした。
屋形船が効果的に使われていますが、高層ビルばかりで、空が狭くなった東京でも、川の上には必ず空が広がっていてホッとする。そんなことを思い出させてくれる映画でした。

P.S.
シネスイッチ銀座で観たのですが、映画を観に来た人全員(未成年除く)に、香里奈がCMをしている、杏露酒と藍苺酒のセットが配られました!ラッキー!
杏露酒(永昌源)

P.P.S.
・・・・・国分くんよりも、子役の森永悠希君のほうが、落語がウマかった(^^;
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# by june_h | 2007-06-02 09:49 | 映画 感想 | Trackback(1) | Comments(0)

病気になっても薬を飲むな!読んだらそう思う本。

くすりの裏側―これを飲んで大丈夫? (集英社文庫)

堀越 勇 / 集英社


私は小さい時から病弱で病院が大好き!薬も点滴も大好物!のヘンタイ(^^;ですが、最近薬の効きがだんだん悪くなってきたり、明らかに具合が悪くても病院に行くと「異常無し」と言われてしまったりして、現代医療と自分の体についていろいろ思うことが最近多くなったので、手始めにこの本を手に取りました。

読めば読むほどゾッとする話ばかり。決してわざとおどろおどろしく書かれているわけじゃない。私が知らなさ過ぎたのです。

漢方薬は安全なんて言われて飲んでいたけど、中には肝臓に悪いものもあるし、そもそも生薬自体が農薬で汚染されていたり。
私が飲んだことのある薬が「存在しないほうがよい、製造中止にすべき」とされる「デビルピル賞」にノミネートされていたり。
もう私、オヨメに行けません(T_T)

業界にもいろいろ問題があって、日本で開発された薬は治験が曖昧で、国際的信用が低いとか。
効果が無いのに「痴呆症に効く薬」と謳って売りまくって莫大な利益を上げたとか。

読めば読むほど腹の立つ話ばかり。薬を飲むことで健康になるならまだしも、お金と健康を失うことになるなんて!

そもそも病院で薬をたくさん処方されて、国民が薬漬けになってるのは日本くらいなもので、医療行政に問題がある、というより、何か政治的な意図すら感じてしまいます。

その一方で、薬の副作用を主作用にしてしまった興味深い例も。
「悪魔の薬」と言われ、たくさんの奇形児を生み出す原因となったサリドマイド。これが今、ハンセン病やガンの治療薬として再び注目を集めていることを知って驚きました。
それから薬局で買える睡眠薬としてCMでお馴染みのドリエル。これは元々風邪薬の副作用で発生する眠気を主作用として売り出したもの。もちろん、安全な薬というわけではありません。

薬って、やっぱ、体にドクなのね・・・・・。

<関連リンク>
おくすり千一夜(著者のサイト・この本のネタ元)

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# by june_h | 2007-05-30 21:02 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)

映画館で観たかったですね。

博士の愛した数式 [DVD]

角川エンタテインメント


事故で脳を損傷したことから、80分しか記憶が持たなくなってしまった数学の博士と、彼を世話する家政婦との、心の交流を描いた物語です。

友愛数とか無理数とか階乗とか、数字の中に、世界の美しさや愛や哲学を見い出せる博士の感受性が素晴らしい。そして彼に感銘を受けた、深津絵里演じる家政婦と息子も本当に優しくて豊かな感性を持った人間達。

博士は家政婦の息子のことを√(ルート)と呼びました。彼のアタマがルート記号のようにぺったりしていたせいだけど、博士曰く、ルートは「どんな数字も分け隔てなく包みこむ」のだそうです。
私も、高校でルート開平を習ったとき、1つの数式から無限の数が出てくる面白さと不思議さに、まるでプレゼントのリボンをほどくような快感を覚えたものです。計算方法は忘れましたけどね(^^;

博士は1日経つと、記憶が前の日に戻ってしまうので、博士と家政婦は毎日「初対面」で、同じやり取りを繰り返します。
博士は阪神タイガースの江夏と、彼の背番号である28という数字を愛していました。28は、約数を全部足すと、その数自身になってしまう「完全数」と呼ばれる特殊な数でした。完全数は、記憶が決して増えることはない、時の流れの中で決して変わることのない、博士の隠喩であるように思いました。

欲を言えば、博士の苦悩や存在不安をもっと掘り下げて描けていれば、もっと深みのある映画になったと思います。博士ほどの哲学者ならば、次の日がくればすべてを忘れてしまう自己の存在について、深く考えずにはいられなかっただろうと思うからです。
15年くらい前、NHKのドキュメンタリー番組で、博士のように、記憶に障害を持ってしまったイギリスの大学教授の生活がレポートされていました。彼は、自分の目にしたこと、耳にしたことをそのつどテープレコーダーに吹き込み、毎晩寝る前に、テープを起こして、その日にあったことを日記帳に書き留めていました。おびただしい数の日記帳が、彼の存在をかろうじて留めているように感じました。

それにしても、深津絵里のような家政婦さんなら、私も是非お世話されたいわあ(笑)。
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# by june_h | 2007-05-28 21:27 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

ドラマ「スカイハイ」の劇場版。

スカイハイ 劇場版 スタンダード・エディション [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント


ドラマを見るまでは、釈由美子はチャランポランなイメージがあったけど、「悲しそうに怒る顔」をする釈由美子の表情に魅かれて、「スカイハイ2」からは全部見ました。

映画の方は、一つ一つのカットの色彩やデザインが美しく、こだわりが感じられました。でも、女優さんがみんな同じ顔をしていて区別できないの(^^;最近、モデル出身の女優さんが多いから、似たようなタイプの女優さんばかりが増えているような気がします。

劇中で「過去の恨みに振り回されて、未来の自分がダイナシになる」みたいなセリフがありましたが、確かに、自分ではイヤだと思っていても、自分では気づいていなくても、自分の首を絞めるだけなのに「ダイナシ」にしちゃうことって多いよね・・・・・などと映画のことを忘れて考えちゃいました。

しかし、それにしても、釈由美子のカ行のカツゼツが気になります・・・・・。
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# by june_h | 2007-05-27 10:15 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)