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前も上野に来たときは雨だったな・・・・・。雨に降られた花見客を尻目に、博物館に向かいました。

さすがに、ご本尊の薬師如来はいらっしゃらなかったようで。でも、両側の見事な「日光菩薩立像」「月光菩薩立像」は、迫力がありました。
それよりも「聖観音菩薩立像」、スタイルいい~。美しい~。美しいから悲劇のヒーロー有馬皇子がモデル、なんて言われるのね。
博物館で仏像を見るとき、いつも思うんですが、お寺で仏像を見るときは手を合わせるのに、博物館で見るときはシゲシゲと眺めるだけなのよね~不思議~と思っていたら、手をちゃんと合わせていたサラリーマンがいましたよ。

三蔵法師でお馴染みの「玄奘三蔵坐像」、左手にお経を持って右手で印を結んでいるんだけど、どう見てもピースしているようにしか見えなくて、笑っちゃいました(^^;
それから、三蔵法師が持ち帰ったという「瑜伽(ゆが)師地論」は、ヨガのお経だそうな。読んでみたけど、さっぱりわからじ。

今回のイヤホンガイドは市原悦子。ちょっと日本昔ばなし風。

こんなわけで、会期が始まってから最初の金曜日の夜。とっても空いてて一つ一つ堪能できました。

帰りは上野公園の桜並木をブラッと散歩。雨が上がって良かった!その分、人手は少なかったし(たぶん)。ただ、空気がひんやりして、ちょっと寒かったっす。
写真は、上野公園のオブジェ。夜桜は撮れないので。
国宝薬師寺展@東京国立博物館_d0108969_22144617.jpg

# by june_h | 2008-03-28 22:20 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(6)

お天気も良かったし、仕事も一段落したし、ということで、お昼休みに靖国神社に、春を探しに行ってきました。
(↓相変わらずのボケボケ写真ですが、記録ってことでどうかご勘弁を)
ネガワクハ サクラノモトニテ_d0108969_21352268.jpg
ちょうど明治大学の卒業式だったみたいで、武道館周辺は卒業生と父兄でいっぱい!袴姿の女の子達もたくさんいたんですが、八割以上ブーツですね。私が卒業したときは草履だったんですけどねー。まあ、ブーツのほうが歩きやすいからいいんですが。

私が大学を卒業式したとき、祖父母がわざわざ福岡から出てきてくれました。
私の卒業式よりも「靖国神社に行きたい!乃木大将のトコに行きたい!」っていうのがあったらしいのですが(^^;乃木大将は、祖父母の世代の神様?みたいなもんですからね。電車に乗って家族で行きましたですよ。

祖父は遊就館で大はしゃぎ!
祖母は「昨日、亡くなった婚約者が夢に出てきた」と言って大喜び!
祖母は海兵さんと結婚するはずだったんですが、戦争で、彼が乗ってた軍艦が沈められてしまったのです。戦争がなかったら、祖父と結婚して苦労することもなかったと思うんですが(^^;;;
ネガワクハ サクラノモトニテ_d0108969_21381638.jpg
神社に来ると「良い冥土の土産になった」と祖父が微笑んだことを思い出します。ついでに、帰りの電車で女性に席を譲ってもらったのに、祖父が「年寄扱いしやがって!」と逆ギレしたんで、家族全員で祖父を叱りつけたことも思い出します(^^;;恥ずかし~。
その祖父は、去年の5月に亡くなりました。

私自身も、去年の2月に、シカオちゃんの武道館ライブのついでに、神社に立ち寄りました。それからしばらくして、この近くの会社に御厄介になることになり、なんだか御縁ができちゃった気がします。

あの日はいろいろなことがありました。去年から今まで続く、奇跡のような出来事が、私にはどうもあの日から始まっているように思えてならないのです・・・・・勝手な思いこみですが。

お堀を埋めつくす桜と、道を埋めつくす卒業生達を見ながら、これからいろいろあるだろうけど、まぁなんとかなるもんなんだよ・・・・・と呟いたちょうどそのとき、春の強い風が吹いて、「キャー!」と、私の前にいた女の子の袴をめくり上げたのでした。中見えちゃったイヤーン(^^;;;;;
ネガワクハ サクラノモトニテ_d0108969_21392252.jpg
P.S.
初めて「英霊」という言葉を知ったとき、私はなぜか「イギリス人の霊」と勘違い。日本の戦争の話なのに、どうしてこんなにイギリス人が出てくるのだろうかと・・・・・(←どういう勘違いじゃ!)
# by june_h | 2008-03-27 21:43 | 雑記 | Trackback | Comments(0)

バレンタインデーチョコ。コンビニで買うおやつのチョコ。これらのチョコに、アフリカのカカオ農園で働く子供達のコストは、どれくらい含まれているのだろうか?
答えは、限りなくゼロに近い。
しかし、私達はこれを喜ぶべきだろうか。
なぜって、子供達はタダ働きなのだ。下手したら死ぬまで、奴隷同然に。チョコレートに含まれるのは、彼らのコストではなく、血肉なのだ。

チョコレートの真実 [DIPシリーズ]

キャロル・オフ / 英治出版


本屋でこの本を見かけたとき、
「ボクはカカオを作っているけど、チョコリット、食べたことがありません」
という言葉を思い出した。中学の地理の資料に出てきた、ガーナのカカオ農園で働く男の子の言葉だ。
カカオ生産に携わる人は、チョコレートを食べたことはない。しかし、この本に書かれていたことは、もっとひどかった。彼らは、チョコレート自体を知らず、自分達が作るカカオが、何に使われるのかも知らないのだ。

人間がカカオの美味しさを知ったときから、金銀宝石と同じように、カカオは常に人間の欲望の対象だった。カカオの歴史は、富める者と貧しき者の歴史を浮かび上がらせる。

原産地のアステカでは、カカオ豆は富の象徴であり、通貨として使われた。カカオから作られる飲み物は、アステカ帝国の支配階層だけが口にできた。
アステカ帝国がスペインに征服されてからは、カカオはチョコレート(液体)に加工され、ヨーロッパ中の貴族に広まる。重要な特産品となったカカオを増産するために、豆はアフリカ大陸の植民地に持ち込まれ、過酷な境遇の奴隷達によって作られるようになった。

現在はどうか?
一部の金持ちしか口にできなかったチョコレートは、子供達のオヤツの定番として、世界中に広がった。
奴隷制も禁止され、生産者の待遇も良くなったように見える。しかし、実態は、植民地時代から変わらない、あるいは、もっとひどい現実が巧妙に隠されている。

カカオを作っても、収益の大半は、汚職や略奪が横行する警察や軍人への賄賂消え、港に運ばれた豆は、欧米の多国籍企業によって安く買い叩かれる。カカオを作れば作るほど、苦しくなっていく農園経営者は、周辺国から流れこんできた難民達を、「年季契約」という名目で、賃金も支払わず働かせる。カカオの富を「搾取」ではなく「収奪」する現地政府も、欧米各国も、欧米のチョコレート企業も見て見ぬふり。旧宗主国が旧植民地に債務を押し付け、旧植民地の経済
が旧宗主国に大きく依存する実態は数百年前から変わっていない。
加えて、カカオの利権をめぐる内戦。それを後押しする武器商人。実態を暴こうとするジャーナリストは、闇に葬り去られていく。NPOが欧米政府に訴えても、ロビイストに揉み消される。
アフリカの飢餓と貧困のメカニズムは、天災ではなく、人災だ。

コートジボアール、マリ、ガーナでの丹念な取材で見えてくるのは、カカオをめぐって繰り返される欲望と悲劇の連鎖。著者の深い絶望の言葉で、このルポルタージュは終わっている。

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# by june_h | 2008-03-26 21:05 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(3)

「先生、教えてくれ。涙はどうやって止めればいいんだ。俺は今まで泣いたことがないんだ」
「いっぱいお泣きなさい」

事前知識無し。TEAM NACSのシゲさんが出るってだけで、観に行った舞台でした。
タイトルからして、きっとドタバタコメディなんだろうと想像していたら大間違い!すごくマトモなお芝居で、泣いたり笑ったり忙しくて、最後は、涙涙涙。

「MIDSUMMER CAROL」というタイトルからもわかるとおり、「クリスマス・キャロル」の要素があるのですが、それがわかったとしても、お涙頂戴のあざとさはなく、芝居の世界にしっかり入りこめる、素晴らしい脚本でした。

シゲさんは、二役で忙しそうでしたが、NACSの舞台で何役もこなすためにバンバン着替えたりするから大丈夫ですね(^^)

この脚本、秋に映画として公開されるそうです(そんなわけで、ネタばれはしないことにします)。
タイトルは『パコと魔法の絵本』。キャストは、役所広司、妻夫木聡、土屋アンナなどなど超豪華!特に、舞台では春風亭昇太が演じていた役を、阿部サダヲがやるみたいで、すっごく楽しみ!絶対観に行こ♪


P.S.
舞台が終わったあと銀座に移動して、一緒に観に行った妹と二人でお買い物。
帰りの電車で、妹が私の顔にある「ナメクジの通り跡」発見!化粧直ししたんだけどなぁ・・・・・恥ずかしい(^^;;;


<関連リンク>
『MIDSUMMER CAROL~ガマ王子VSザリガニ魔人~』
『パコと魔法の絵本』(映画公式サイト)
PARCO劇場

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# by june_h | 2008-03-24 20:33 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)

いい映画でした!文字どおり体を張った佐藤隆太くんに拍手!

ガチ☆ボーイ【ガチンコ・エディション】 [DVD]

ポニーキャニオン


佐藤くんの名前が世に広がり始めた頃、彼の出ていたドラマを見ながら「彼はきっと主役じゃなくて名脇役になるんだろうなぁ」と、勝手に想像していたけど、大きな間違いでした(笑)。

この映画の主人公、五十嵐は、大学在学中に司法試験に合格した秀才だったが、ある日の事故で脳に損傷を受け、新しいことが全く覚えられなくなってしまう。そんな彼が門を叩いたのは、学生プロセスの同好会だった。事故前に見た、彼らの試合に感動したからだった。

映画『博士の愛した数式』もそうですが、新しいことが覚えられない記憶障害の設定は、最近の流行りなんでしょうか。
私がこの障害を知ったのは、NHKスペシャル『脳と心』でした。事故で脳の海馬に損傷を受けたイギリスの大学教授。彼は、記憶が残らない代わりにボイスレコーダーで記録を残し、寝る前に、それをまとめて日記を付けていました。
部屋を埋めつくすおびただしい日記の数に、私は、自分って一体何なんだろうと、息を飲んだ覚えがあります。

五十嵐もまた、ポラロイドカメラで日常の出来事をいちいち撮り、寝る前に日記を付けていました。
でも、彼自身は、眠ると記憶が事故直後に巻き戻ってしまう。そして、毎朝日記を読んで、事故からその日までの記憶を埋めて、実際の時間に追い付こうとする。そんな「日課」を繰り返していました。
それは、自分の障害に、毎日絶望して朝が始まることも意味していました。

でも、本当にツラいことは、日記に書けなかったりするわけで。
彼は、ヒロインのあさこに、告白してフラれてしまう。でも、悲しくてそのことを日記に残せない。だから、何度も告白して何度もフラれてしまう。それが切なかった・・・・・(←っていうか、あさこも二人きりのシチュエーションを避ければいいのに)。

彼自身も大変ですが、周りの家族も大変でした。
特に、五十嵐の父親。今まで自慢の息子だったのに、記憶障害になった息子が受け入れられず、ギクシャクしている。
プロレスを始めた息子に、危ないからと止めるけど、「俺は新しいことは覚えられない。でも、日記に書かれたのと同じところに体の傷があることで、毎日生きているんだと実感できる。体は覚えているんだ」
そんな言葉を聞いて、ようやく息子を受け入れられるようになっていくのです。

クライマックスのプロレスシーンは、見ていて痛そうだったけど、良かった!
プロレスが良くわからない人でもしっかり楽しめる映画です♪


<関連リンク>
映画「ガチ☆ボーイ」オフィシャルサイト
「ガチ☆ボーイ」(映画詳細、映画館情報)
ユナイテッド・シネマ映画チケット
# by june_h | 2008-03-23 19:59 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)