若い頃の肉親と時を超えて邂逅する話、私は昔から弱くて。
私の一番好きな映画は『フィールド・オブ・ドリームズ』だし。
異人たちとの夏』はボロ泣きしましたし(^^;
この映画も、そんな映画だったんですよね。

思い出のマーニー [DVD]

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


主人公のアンナは、孤児で、周囲の人間を信じられず、友人にも溶けこめず、自分のことも大嫌い。
夏休みに喘息療養のために長野へ。
滞在先の近くにある、湖畔に佇む洋館で、マーニーという少女に出会ったことから、アンナは変わっていきます。
裕福な家に生まれ、屈託ないマーニーに、アンアは憧れを抱き、心を開きます。
でも、アンナは気づいているんですよね。
マーニーは、実際は存在しない少女なのだと。

そして、アンナは、マーニーが自分と同じ孤独と苦しみを持っていることを知るのです。
父親は仕事、母親は旅行でほとんど家におらず、使用人にいじめられながら育った孤独な日々。
そして、マーニーとの真の「絆」がわかった時、アンナは、自分を受け入れることができ、急速に変わっていきます。

マーニーとアンナ、二人の関係が明らかになるにつれ、ゆっくりゆっくり涙が出てくる。そんな映画でした。

エンディングロールの声優にチームナックスの名前があったんですけど、どこで出演していたのか、さっぱり気づきませんでした(^^;
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by june_h | 2015-11-05 16:06 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)

【映画】風立ちぬ

「美しい飛行機を作りたい」
という主人公 堀越二郎の想い自体には、善悪はありません。
しかし、時代と国家が、彼の夢に影を落とします。
そのことが、最初のシーンである次郎の悪夢で暗示されます。

自分が大人になってみてわかりましたが、この世に生きているもの、存在しているものに、影の無いものはありません。

二郎の人生の場合は、たまたま、飛行機という形を取って、ビビッドに顕れてしまったわけですが、多かれ少なかれ、皆、生きている以上は、光を求めながら影を背負うのです。
そして、どんな時代にも場所にも、影はあります。

宮崎監督は、どの作品でも、こうした人間や時代の「影」や「業」みたいなものを、常に描いています。
堀越二郎は、理想を追いながら戦争という影を背負い、必死で生き抜いた人です。
業を背負いながらも人は生きていくものだと、宮崎駿監督は、堀越二郎を通してメッセージをくれました。

庵野秀明さんの声には、賛否両論あるようですが、私は、アリだと思います。
所々、もうちょっとテンション上げてもイイかもって思いましたが、全体的に二郎のオタクっぽいキャラクターに合っていましたし(笑)、菜穂子に「会いたかったよ」とか、愛を囁く声が、とっても良かったです。
特に、二人で紙飛行機をやりとりするシーンがステキ。
二人の愛の形ですね(^^)

菜穂子も、必死で戦っていたんだって、伝わってくるものがあって、何度も涙しました。
私、女性キャラクターに感情移入することって、ほとんど無いのですが、宮崎駿監督作品の場合は、わりと多いかも。

彼の作品に出てくる女性達に共通しているのは、皆、何かと「戦って」いること。
ナウシカも、クシャナも、シータも、サンも、エボシ御前も、千尋も、そして、菜穂子も。
皆、立場は違えど、自分の立場の中で戦って、人生をまっとうしようとしています。

菜穂子の場合は、自分の人生と命を賭けて二郎を愛し、彼の夢と人生を照らそうとしていたんだと思います。
良い映画でした。


P.S.
二郎と菜穂子の関係を見ていて、マンハッタン計画に関わったアメリカの物理学者R・P・ファインマンと、彼の妻のアーリーンを思い出しました。
アーリーンも1945年に結核で亡くなっていますから。
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by june_h | 2013-08-11 12:01 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

ジブリの映画は、だいたい見ているのですが、これは見てなかったな、と思って、録画してみました。
スタジオジブリ 猫の恩返しスタジオジブリ 猫の恩返し
見ていてワクワクしました!洗濯物をたたむ手が止まりましたから(笑)。この先どうなるんだろうって。主人公のハルが空から降りてくるときの「カラスの階段」、すごく面白いと思いました(^^)

この映画は、「耳をすませば」のスピンオフ作品ということらしいですが、監督も別の人、絵も別モノ、ですね。
「耳を澄ませば」のカラーリングがとてもキレイで印象的だったので、それと比べてしまって、全体的な質感が「薄っぺらいな」と思ってしまったのです。
でも、これはこれでアリです。主人公のハルの部屋の感じとか、あったかいなぁと。ベッドとか、温かい色のパッチワークで。
お母さんがパッチワークをしている場面が出てくるので、お母さんに作ってもらったってことですよね。それだけで、母娘の温かい関係が伺えます。

それから、このアニメには「今を生きることの素晴らしさ、大切さ」というテーマがあるらしいですが、そういうメッセージにこだわり無く見た方が良いかも。
主人公のハルは、高校生なりに泣いたり笑ったり一生懸命生きていて、猫の世界に逃避する理由は、何も無かったし。主人公がネガティブな状況に置かれているんだっていうことなら、わかるんですけど・・・・・。

「スピンオフ」とか「テーマ」とか、余計な情報を入れないで、映画そのものを楽しめば良かったと反省です(^^;
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by june_h | 2010-12-12 22:51 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)

見ながらずっと「小人さん目線」でワクワクドキドキでした(^^)
借りぐらしのアリエッティ借りぐらしのアリエッティ
アリエッティが父親(ポッド)と一緒に、人間のキッチンに角砂糖を「狩り」に行く場面。
ロープや粘着テープを巧みに使って、壁やテーブルを登り降り。普通のキッチンが、小人さん目線だと、こんなにもスリリングになるなんて!
しかも、アリエッティやポッドが使っている道具が、まち針だったり、安全ピンだったり、糸巻きだったり。
「なるほど、小人さん達は人間の道具をこんなふうに使うのねぇ」なんて感心したり(^^;
アリエッティがカーテンをよじ登るのに、ピアスを使っていたのがカッコ良かったです(^^)

キャラクターも魅力的でした♪
渋かったのは、アリエッティの父親のポッド。
寡黙だけど、仕事はキッチリ。いつも、アリエッティを陰ながら見守っていて、度量が大きい感じ。ひたすらカッコ良かったです(^^)

でも、一番は、なんと言っても翔君でしょう!
アリエッティを見詰める黒い大きな優しい瞳。私も一目惚れしちゃいました(*^_^*)
病弱で、お花畑の中に寝そべって岩波文庫を広げる少年なんて、今どきいませんよ(^^;
アリエッティに「君たちは、滅びゆく種族なんだね」と言いますが、彼のような文学少年のほうが、よっぽど絶滅危惧種だと思います(^^;;;
アリエッティに「君は僕の心臓の一部だ」なーんて、詩的ですわぁ♪

ジブリ作品は、絵が美しくて、ディテールがしっかりしているので、「画面に映っていない部分」も、ちゃんと感じます。描かれている森や草花からも、いろんな生き物はもちろん「目に見えない何か」もいるような気になります。
今回も、じっくり堪能させてもらいました♪


P.S.
家政婦のハルさんの悔しがる動きは『ムー一族』の「ジュリー!!」の動きでは!?
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by june_h | 2010-07-22 19:06 | 映画 感想 | Trackback | Comments(2)